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宗旨

9.仏説阿弥陀経

~釈尊の問わず語り~

祇園精舎での説法

『仏説阿弥陀経』は「浄土三部経」のなかでは一番短い経典で、『小経』ともよばれます。浄土真宗の仏事でおつとめされる機会が多い経典なので、おなじみという方もいるでしょう。説法の舞台はコーサラ国の首都・舎衛国の「祇樹給孤独園」、いわゆる祇園精舎です。

舎利弗

『小経』には「舎利弗」という言葉が何度も登場します。これは、釈尊が弟子の舎利弗尊者に対して、問いを受けることなく一方的に「舎利弗よ」と教えを説かれている様子を示しています。親鸞聖人はここから、釈尊が本当におっしゃりたいことをご自身の意志で説かれているのが『小経』であると見られました。

浄土の鳥たち

『小経』では、極楽浄土の美しい様子がさまざまに説かれており、「孔雀」や「共命の鳥」といった鳥たちが美しい声で仏法を説いている様子が示されています。鳥といえば基本的には、畜生道という苦しみの大きい世界の存在と見なされますが、極楽浄土の鳥たちは畜生道の存在ではなく阿弥陀如来のさとりが形をとったものです。こうした鳥たちをはじめ、極楽浄土の美しい様子は、私たちの欲望を満たすためにあるのではなく、阿弥陀如来が、私たちをさとりに導こうとはたらかれているすがたなのです。

倶会一処

経典の半ばに「倶会一処」(くえいっしょ=ともにひとところにえする)という言葉が登場します。「 浄土に往生したならば、先に浄土に往生したすぐれた方がたと会うことができる」という意味です。この「倶会一処」という言葉は、浄土真宗のお墓の文字にも多く用いられ、念仏の教えをよろこんでおられた亡き人と、浄土でまた会うことができる、という味わいで親しまれています。

ただひたすら念仏

『小経』では、ひたすら南無阿弥陀仏の念仏をとなえて浄土に往生するという教えが説かれています。一見すると、懸命に努力してとなえる自力の念仏が求められているようにも読めるのですが、親鸞聖人は、『小経』の真意は、自力の念仏を説くことではなく、念仏におさめられた阿弥陀如来のはたらきによって浄土に往生させていただく、他力の念仏を説くことであると見抜かれたのでした。


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