境内のご案内
「般若窟の扁額について」
昭和39年頃、西徳寺14世住職 篠田龍雄和上より、蝋梅酒造元の長野久乃さんに「お宅の酒蔵に酒しぼりのフネがありましょう。それを頂けませんか?」との相談がありました。代々長野両家にお説教に来て頂いていた関係もあり、慶んで寄進させて頂きますと返事をし、早速お寺に運びこまれました。
龍雄和上はこの「フネ」に「般若窟」の文字を書かれ、長野文方氏を中心にした聞法グループの面々が、暇を見てはお寺に来て、心にお念仏を称えながらその文字を彫っていきました。
そのメンバーの名前を挙げれば、故長野文方氏、故大津氏、故小田氏、赤松氏、荒川氏の諸氏と長野真であります。
和上の希望通り、この「フネ」が一層のご縁となり、現在もお念仏を慶んで生活させて頂いております。
(平成16年8月16日 長野真 記す)