宗旨
25.念仏者の社会貢献
~御同朋の教団~
御同朋とは
阿弥陀如来の本願を聞きよろこぶ私たち念仏者は、同じ教えによってかならず浄土に往生する朋友ですから、「御同朋」といいます。
本願寺教団は、阿弥陀如来を仰ぎ、本願を自らのすくいとする念仏者の集まりですから「同朋教団」という特質があります。
期待される社会貢献
念仏者も教団も現実の社会のなかにあり、社会を構成している一員です。念仏者や教団が、社会にどのような貢献を成し得るのか、大きな課題です。
多様な価値観が認め合える、こころ豊かに生きられる社会
自らの価往値観だけを大切にして、さまざまな考えかたや思いを認めないでいると対立が生まれ争いが起こります。そこには一人ひとりが大切にしている思いも認められず、つらく悲しい思いを強いることになります。
たとえ自らの思いに反する考え方であっても、多様な価値観を認め合えるところには、一人ひとりの大切にしている思いも認められ、つらく悲しい思いを強いられることもありません。
ここに、誰もがこころ豊かに生きることのできる社会を、見てとることができるのではないでしょうか。
この社会で念仏者として生きる
私たちはこの社会で、阿弥陀如来の本願をよりどころとした念仏者として、さまざまな人生の課題に対応して生きていきます。
周りの人びとには、一般社会の価値観とは異なる、阿弥陀如来のすくいに支えられた安らかな生活があることを知ってもらうことができ、この社会には多種多様な価値観があることを示すことになります。ここにこころ豊かに生きることのできる社会の実現への貢献があるといえるでしょう。
如来の智慧と慈悲が伝わるように
阿弥陀如来のすくいにあうことを得た念仏者は、自らがその教えをよろこぶことはもちろん、人びととともに御同朋として阿弥陀如来を仰ぎ、そのすくいをよろこべるよう、如来の智慧と慈悲が伝わる仏恩報謝の道を歩むことが大切です。